第9話 人間と荊の呪い
この世界に召喚されて呼び出されてそれなりの月日が経った。
月の妖精ルナや魔術師であるジョセフ老人のおかげで、ここでの生活にも大分慣れてきた。
何人かの妖魔たちとも、会話ができるほどの仲にはなれたし、魔物退治も難なくこなせるように成長してきたと思う。
だけどやっぱり呼び出された理由。
妖王カルミラの呪いを解くということについては、今だに踏ん切りがつかずにいる。
呪いについての反応や考え方も、妖魔によって違う。
素直に呪いを解いてはいけない理由がある。
それは間違いないはずだ。
でも詳しいことについては、なにも教えてはもらえない。
人間であるオレには、もしくは呪いを解かせようとしている人間には、隠すべき理由がなにかあるのだろう。
たとえば妖王と呼ばれるカルミラは、実は本当に恐ろしい妖魔で、世界を滅ぼしてしまうとか。
呪いを解いたら、解いた人間は死んでしまうとか。
なにか呪いを解く上でのデメリットがあるはずだ。
当初はある程度のチカラがついたら、ここから逃げ出すことも考えていたが、今だに妖魔以外に人間を見ていないどころか、どこに住んでいるのかもわからない。
どうしたらいいものか…
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
夜の国の森の奥深く。
いつものように月の妖精と人間が、魔物を狩っていた。
「キミも結構強くなってきたね!そろそろ呪いの
先ほど倒した
ルナはとても嬉しそうに腰に手を当て、胸を張り、空中で仁王立ちをしている。
「ルナ…… あのさ、本当に呪いを解かなきゃダメかな?」
「……どういうコト?」
こちらの問いかけに、月の妖精ルナはキョトンとした顔をする。
「だって今まで、そのために頑張ってきたんじゃないの?」
「そうなんだけど、妖魔の人たちと話してても呪いを解くことに賛成じゃない人もいるみたいだし、それに……オレはカルミラって人がどんな人かわからないし。 もしもなにか悪いことをするような人だったら……」
「カルミラ様はそんな人じゃない!私のことだって助けてくれて……!みんなが呪いを解くことに迷っているのは、それはっ……」
こんなルナは見たことがなかった。
いつも明るく助けてくれて、こんな今にも泣きそうな様子を見せられると胸にくるものがある。
でも…… 一度あふれ出した自分の疑問を押さえるコトができなかった。
「じゃあなんで妖魔の人たちは呪いを解くことに前向きじゃないんだよ。そこまで言うなら……そんなに大切な人なら、他の人たちが、ルナが、なんで呪いを解かないんだよ」
言いながら、自分の言葉に、自己嫌悪してしまう。
きっと“ソレ”ができないから、こうやって他人よそもののオレに頼っている。
そんなコト分かっている。
でもオレだって納得できないことをやりたくない。
「みんなはっ……!! 私だってっ……! 私ができるなら! 私が助けたいよっ…!」
言い
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