全身ツルツルの〈シソニンゲン〉が現れた――。
この時点でもう、「なんだこれは🤣」と引き込まれてしまいました。
最初はかなりコミカル。
ところが読み進めるうちに、物語の見え方がどんどん変わっていきます。
文明人が「未開」と呼んだ存在から、逆に自分たちの常識を問い返される。
体温、油脂、免疫、そして――“熱”。
一つの視点から、私たちが当たり前だと思っているものを大胆にひっくり返し、「本当にそうなのか?」と立ち止まって考えさせる。
かなり独特で、かなり尖っている。
でも私は、こういう“当たり前”をそのまま通さず、別の角度から見つめ直す作品がとても好きです。
何より、シソニンゲンの独特なしゃべり方と、話を聞くうちにどんどん興奮していく医師の姿が妙にクセになります(笑)
読み終わったあと、タイトルの「謬見」という言葉を、もう一度眺めたくなる一作でした。