第10話 生徒会長と俺

生徒会長は少し喋り方に癖がある。


「おはようございます、会長」

「ああ、おはよう。」

「ところで、我がこなしたタスクの報告書の資料はどこに直したか知っているか?」

「い、いや知りませんけど。」

「そうか…」


会長の一人称は"我"で、他の口調も悪く言えば厨二病臭い。


「あのお!生徒会会計の宮内ですが!!」

「会長!この資料に、誤字がございましたので直しときました!!」

「あ!ご苦労!」


普段ミスをしない人なのに、珍しいなあ。


会長は一癖、いや百癖あるが、なぜか惹かれる。それゆえに生徒会メンバーは皆尊敬している存在。


では、ここで生徒会メンバーの紹介をしておこう。


生徒会長・速水。

その右腕の俺・園田

会計・監査・宮内。

秘書・真中。


この四人は学校内部の治安を維持し、より改善させるために存在する。


「…って所かな。」


「それにしても…生徒会長、今日ミス多いな。」

「靴の中敷がズリ出てきたり、椅子に足引っ掛けて転げたり、トイレでアレが跳ね返ってきたり…」

「最後のは不可抗力か。」


そうして俺はさらなる観察をしていた。


そしてー。


「もう下校か。」


「それにしても疲れたー。」


「待てよ、そうか。会長って、俺らがいる所で気遣ってるだけで、人目の付かない所だとミス連発なのか。」


「そうか、会長も人間だしな。」


その日はなぜか気分が良かった。





生徒会長の内側。






次回・第十一話・「俺」

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