第二章まで読ませて頂きました。
特に魅力的なのは、理想論だけではなく現実味のある人間同士のドラマが描かれている点です。
助けようとしたのに恐怖で逃げ出してしまう泥臭さともいえる弱さや、周りのイメージに縛られるもどかしさ、そして山吹さんとの心の距離が縮まり名前で呼び合えた瞬間の瑞々しい喜びなど、鈴の感情の揺れ動きが本当に丁寧に描かれていて思わず共感してしまいます。
さらに、鏡越しに出会った自分と対照的な少年・レイとのやり取りが物語に良いアクセントを与えているとも思いました。
更に互いの世界や価値観の違いを明かし合いながらも、どこか切ない謎を含んだ緊張感があり、一気に引き込まれました。
自分の弱さと向き合いながら少しずつ前を進もうとする鈴の成長物語として応援したくなる話です。