バレエレッスン場の、トゥシューズの打音が鳴り響くどこか冷たい空気感と、その中で血をにじませて踊るダンサーの情熱をありありと感じました。どれだけ努力しても天性の才能との差を見せつけられる不条理さと、それでもなお自分の誇りを守ろうとする主人公の痛々しくも美しい心の軸に引き込まれます。ラストの解放感と清々しさにとても共感し、苦々しい現実の中で、それでも次へ歩もうとする人間の現実的なたくましさが心に残りました。