拝読させていただきました。
ただ得体の知れないものを恐れるだけでなく、そこに内務省という組織の理屈や、人間の業が絡みついてくる展開に、終始引っ張られるように読み進めました。
スマートに解決するわけではなく、這いつくばって泥に塗れながら事態に対処していく姿に、どうしようもない人間臭さと痛々しさを感じます。
少し突飛にも思える結末も、そこまでの緻密なやり取りが積み重なっているからこそ、妙な説得力を持って迫ってくるものがありました。
読み終えた後、自分の部屋の隅が少しだけ暗く感じられるような、じわっとした余韻が残るお話でした。