ガキの頃は、冷蔵庫にジュースが置いてないと露骨にガッカリした。
甘さや塩っぽさや、脂肪や糖分や刺激物、そういうものを、片っ端から取り込んだものだ。身体に悪いなんてモンは、身体を悪くしてから考えればいい。
そういう目先に突っ込む愚かさを、周りと共有することで「輝き」だって、正当化してきたんだ。
俺と彼女もまた、輝き合っていたのだと、そう信じていた――
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現実は「私には✕✕な過去があって、ずっと〇〇な思いで――」なんて説明は出てこない。
そういう点では、この作品はとても現実的である。読者は切れ端から、織物すべてを夢想する他ないのだ。