社畜人生の果てに悪役令嬢へ転生したミラベルが、「働きたくない」の一心で離れに引きこもるところから物語が転がり始める。暇つぶしで触れたものが次々スキル化してしまい、本人の意図と真逆に周囲をざわつかせていく展開が痛快。王太子や魔導師団長、公爵家の次期当主までもが振り回され、当惑しながら惹かれていく距離感が心地よい。怠惰を貫きたい令嬢が、気づけば物語の中心に立ってしまう軽やかなコメディ。
社畜人生の末に悪役令嬢に転生した主人公が「絶対に働きたくない」と宣言してニートを目指すはずが・・・悪役令嬢を世が放っておくわけがありません。本人の意思に反して(?)周りが勝手に惹き寄せられます、さすがお嬢様。ニート志願と周囲の盛り上がりのギャップがたまりません。癒しと笑いが詰まった悪役令嬢ものです。
企画から来ましたが、社畜として長時間労働で死にかけた身からしますと、労働を拒否して小さな幸せを望むのはわかる気がします。ただ、立場がそれを許さない場合もあるわけで、そのギャップをめぐるギャグ的な展開に期待します。
一生懸命に自堕落生活を送る計画を立てるのに、なぜかそれを妨害される主人公が可愛いのと、判明する謎が先の展開を期待させる作品です。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(235文字)