売れなくなったモノマネタレントが、SNSで注目を集めようと一線を越えていくヒトコワ短編です。
主人公の独白は、まるでやんちゃな高校生のよう。自分勝手で幼い考え方のまま大人になってしまった人物像が、妙にリアルで面白いです。
事務所を辞め、SNSに活路を求めるあたりから、物語は少しずつ狂気を帯びていきます。
「笑わせたい」が、いつの間にか「注目されたい」に変わっていく怖さ。
そして迎える、皮肉の効いた結末。
最後の最後に笑いが取れてなによりです――なんて言ったら、怒られるでしょうか。
ブラックな笑いまで味わえるホラーでした。