たった一話、約2,000文字。
それなのに、読み終わったあとに不思議な余韻が残る作品でした。
「ある高校生が過ごした夏の日の思い出」というシンプルな物語だからこそ、そこにある感情が妙にリアルに感じられます。
青春の一場面って、そのときは何気ない出来事でも、時間が経ってから振り返ると「あれは特別な時間だったんだ」と気づくことがあります。
この作品には、そんな過ぎ去った夏を振り返るような切なさがありました。
派手な展開で読者を驚かせる作品ではありません。
けれど、読み終えてからふと自分自身の昔の夏を思い出してしまう。
そんな静かな力を持った短編だと思います。
短い時間で読めるので、ぜひ最後まで読んでから、少しだけ余韻に浸ってほしい作品です。自分は5分ぐらいは浸ってレビューを書いてます、、でもまだ浸りたい。