登場人物が全員必死なのが伝わってくる、そしてきっとラストは。作者様が決める事ですね。
幸せとは、残された時間をどう使うかによって変わる。そう思わせてくれるお話です。予期しない不幸が訪れても、それは悲しいことだけではない。きっと大切なものが、ずっと残り続けるのだから。病に襲われた娘とその家族、ここにはそんな生き方があります。読後は、自分の大切な人を思い出すかも。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(297文字)
競馬が大好きな夕貴と、娘を何より大切に思う父。家族のやり取りには思わず笑ってしまうところもあり、その何気ない日常の温かさがとても印象に残りました。だからこそ、突然突きつけられた現実が苦しくて、それでも「いつも通り」でいようとする家族の姿に胸がぎゅっとなります。重いものを抱えながらも、夕貴の明るさや家族の愛情が感じられる物語。競馬とともに歩んでいく父娘が、この先どんな景色を見るのか、最後まで見届けたくなります。