無力だと思い込んでいる最強主人公という王道の要素を、テンポよくサクサク読める文章で描いた爽快な作品です彼に寄り添うヒロインたちとのやり取りも微笑ましく、ラブコメや賑やかな旅のドタバタ劇としても楽しめます。一方で重厚な伏線も散りばめられており、単なる無双ものにとどまらないストーリーの引きの強さも魅力です
勇者ライアスと魔王の壮絶な戦いから、四百年後に記憶を失ったサイラスが目覚める展開に一気に引き込まれました!四百年周期の魔王や“帰らずの勇者”、謎の数字「9」に加え、LEDや「いただきます」など、ファンタジー世界には不釣り合いな知識が混ざっているのも興味深いです。エミルとのやり取りには微笑ましさがある一方、彼女の過去や村を出るよう促す養母の真意には不穏さも感じました!サイラスの正体と失われた記憶の謎が気になります!
自らを犠牲にする勇者の壮絶な最期から一転、記憶を失った少年サイラスが辿り着く静かな村の物語へ。冒頭の戦闘シーンの熱量と後半の温かな日常描写、そのギャップが心地よく揺さぶられます。王道ファンタジー、記憶喪失もの、じれったい恋の予感が好きな方におすすめの一作です。
四百年前に魔王を討ち、姿を消した勇者。その面影をそのまま宿した少年サイラスが、記憶を失ったまま辺境で目を覚ます。自分が何者なのかも分からないまま、少女エミルを救った瞬間に発動する謎の力。敵のスキルをコピーし、限界なく成長していく規格外の強さと、本人だけが気付かない鈍感さが物語をにぎやかに揺らす。やがて魔族の姫ラツィまでが彼を主と呼び、旅路は一転して騒がしく、時に切なくなる。伝説の勇者の“空白”に隠された想いが、現代で再び息を吹き返す冒険譚。