冒頭のシーンが読後よぎり、読み返しました。まるで輪のように、繋がっていました。人生は旅であると、本作の冒頭で述べられています。人一人のそれは、一人旅ではないと。そのかたちのひとつを、ある一夜の「絶対に運行されない時間」に走った列車に託し、紡がれた物語。フィクションであるがゆえに描ける願い。それもまた人は、「かがやき」と呼んできたのかもしれません。