この詩は、ご先祖、故人が戻ってきて、また帰るというお盆を題材にした詩……と読みました。違ったらすみません。
景色としては、夏の終わりの夜、灯籠の中でゆらゆらと揺れる優しい炎が思い浮かびます。
迎え火が故人を呼び戻し、久しぶりの再会をする。
この火の描写が、読み手を切なくさせます。
キャンプファイヤーもですが、夜にぱちぱちと爆ぜる音や火の粉をじっと見つめていると、少しセンチメンタルな気分になる気がしないでしょうか。今日という日の終わりを、終わうとしている今日という日を感じさせられるからなのかわかりませんが、それと似た読中体験があります。
故人のいたころへ、過去へ思いをはせる。
お盆は期間が決まっています。なので、故人はまた帰っていってしまいます。
ですがまた、夏は来ます。だから悲しみはいったん流して、また来年、故人を思えばよい。そのことを詩は改めて教えてくれ、読み手は心を洗われたような、浄化されたような、爽やかな気分になる。
故人に思いを馳せる方はもちろんのこと、
夏休みが終わってしまってなんだか悲しい……という気分の方にもお勧めです。この詩がきっと、気持ちをリセットしてくださいます。