与謝野晶子のその子二十……をまず思いました。二十歳という眩しいほどの若さを詠んだ歌ですが、こちらも負けず二十歳の若者の溌剌さが伝わります。本人としてはもう一端の大人のつもりなのでしょうが、親からすればまだまだ青春の只中にいるように思えるのでしょう。どうかそのまま、という一言に、細やかでありながら切々とした願いが込められているようです。
ああ、子育てってこんなんだったなぁと激しく同感してしまう。そうだ、そうだ!悩みもあるけど、やっぱり、育ててみたら面白い思い出も沢山ある。ばんざーい二十歳ですよね。
人間はみんな等しく時を過ごしているはずなのに、どうして子ども達の成長はこんなに早いのでしょうか。生まれた時のこと、昨日のことのように覚えていて。幼稚園、小学校と、多くのことにハラハラし。思春期には、もどかしい思いで朝送り出し。いつの間にか、何でもできるようになって。そうして彼らは、あっという間に大人になって、手を離れて行くのでしょう。二十歳になった息子さんへ、見守り続けるお母さんの温かい想いがギュッと詰まった十首。オススメ致します。【レビューコンテスト応募】