日神山攻略から一か月。
Birthでの生活に馴染み始めた弌を、乙と螢が連れ出した《シンジュク・セントラルパーク》。
ただ歩くだけで人目を引き、困っている人には迷わず手を差し伸べる弌の姿に、乙はふと疑問を抱く──
どうして彼はこんな人になったのか。
天才で器用で強くて優しい、そして無自覚な人誑し。
その魅力の裏で、誰かを守ろうとする時に自分自身を忘れてしまう危うさが垣間見える。
乙の視点で描かれる弌の“原点”は、十五年前の神邨家の日々へとつながり、彼という人物の輪郭を静かに深めていく。
これからの物語をより豊かにする、シリーズ初の本格番外編です。