第7話 目撃情報
「あ、はい、えっと…この資料によると、異能者と思われる存在が確認されたのは、ここから100km離れた場所で、情報によると突然人が吹っ飛んだという証言を複数人がしており、超常現象とも怪奇現象とも取れる状況を確認しており、早急に解明を求める必要がある…と以上です…」
「はあ?これだけ?どこの場所かは断定できていませんが、人が吹っ飛んだという噂の場所を探して、尚且つ人を吹っ飛ばしたと思われる異能者をその場所のどこからか探し出せってことね、ふうう〜あたし達の任務って、かんたぁーん」
レイが背もたれに倒れ込むと、足と腕を組んで片方の唇だけをあげて笑う。
リクはハンドルを握りながら、レイの言葉に小さく頷く。
「確かに情報は少ないですが、目撃情報があっただけマシですよ。神格鑑定局はここ数年稼働していなかったんですよ、少しの情報でもあった方がありがたいです」
「え?そうなの?神格鑑定局って、あたし達が来る前も、ずっと誰かしら所属して調査してたわけじゃないの?」
驚いた顔をしたレイが、前のめりになる。
「俺も最初はそう思っていたんですが、どうやら数年前に鑑定局のメンバーが全員いなくなる事態に陥ったらしく、一旦組織は休眠状態となったと聞いています。ですがそれ以上のことは、俺も分かりません」
リクが運転をしながら、花桃をチラッと横目で見る。
「…花桃さんは何かご存知ないですか。局長の話では、花桃さんのおばあ様は長年、鑑定局にいたということでしたが…」
車内は静かになり、車の中のエアコン音だけが響く。
「……リクさんのおっしゃっていた内容は、少し違っています。鑑定局のメンバーは、全員いなくなったのではありません。殺害されたんです。バラバラに」
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