淡くて、触れたら壊れてしまいそうな高校時代の初恋。
その記憶が三十年の時を経て、思いがけない形でそっと報われる物語です 🌸
主人公・萌の胸に残っていた “あの頃の痛みと愛しさ” が、同窓会という偶然の再会によって静かにほどけていく。
初恋の相手・元気の「君のことが好きだった」という告白は、過去を美化するための言葉ではなく、長い年月を経ても変わらない真実として胸に響きます 💖
恋が再び始まるわけではない。
人生をやり直すわけでもない。
ただ、かつての自分が抱えていた想いが「独りぼっちではなかった」と知るだけで、人はこんなにも救われるのだと気づかされます 🌈
そしてラスト。
萌が“今の家族との日常”を愛おしく感じる描写がとても温かい。
初恋をしまうという行為は、過去を捨てることではなく、丁寧に大切にしまい直すことなのだと教えてくれる作品でした 📚✨