異世界ものですが、主人公は人間が猫に転生したのではなく、本当に一匹の(都会の)猫です。「猫の姿をした人間」ではなく、「知性を得てしまった猫」なのです。
猫が突然知らない世界に放り出されても、世界の仕組みを理解しているわけではありません。スキルシステムもHP制もなく、傷を負えば死ぬかもしれない(当たり前の)世界で、まず生き抜くのに必死です。そのなかで猫が見て、嗅いで、試して、失敗しながら一つずつ理解して生きていきます。
派手な展開が連続する作品ではなく、序盤はかなり丁寧、もとい地味です。ただ、森で生き延びるところから、探索者に出会い、街にたどり着き、ギルドを自分の縄張りにしていく流れには妙な説得力があります。
このレビューを書いたのは6話公開時点ですが、この猫がこれから探索者たちとどう関わり、自分の力をどう理解していくのかが気になっています。