ヴィットマン戦記【R15版】
コロ助
転生冒険者編
第1話 ここはどこ?
気が付くと物凄い霧の中にいた。
なぜここに居るのか分からないが白い闇の中に居るような感覚で何も見えない。
視界が確保出来ないので手探りで恐る恐る歩いてみたが周りには何も無い様だった。
不安に思い焦りを感じてオロオロしていたら、急に目の前に16、7歳ぐらいの可愛い女の子が現れた。
心臓が口から飛び出す勢いで驚いてみっともなく
「うわああ!!」
と叫びつつ後方に飛びのいたら。
現れた女の子が軽い感じて
「驚かせちゃってゴメンね~」と話しかけてきた。
まだかなりドキドキしてはいるが可愛い女の子の前でみっともない姿を晒してしまったので平静を装いながら
「大きな声をだしてしまってすみません、ここってどこなのですか?」
と問いかけてみた。
すると女の子は得意気に胸を張りながら
「私はこの世界の創造神イシリスです!」
とドヤ顔を決めた。
・・(うわあ、期待していた答えは得られず、しかも自分を神っていう奴は大概頭がいかれているか、変な薬をキメテる奴なんだよな、出来れば関わりたくないなあ・・可愛いのに残念・・)
などと心の中で思っていたら
「ちょっとユウイチ君失礼じゃ無い?私神様だから考えていること筒抜けだよ、取り合えず状況が何も分からないと思うから色々と説明するのでおとなしく話を聞きなさい」
と、注意されてしまったので真剣に話を聞くことにした。
イシリス様曰く、私は不慮の事故で自分が気が付く間もなく死んでしまったとの事。
本来なら魂は漂白されてそれぞれの神様が管理する世界の中で再利用されているとの事。
イシリス様が友達の神様の所に遊びに行ったら仕事中でたまたま手にしていた魂の色がイシリス様の琴線に触れたのでお願いして譲って貰ったとの事。
で、今に至るというざっくりとした説明を聞いた。
「わざわざお願いして貰って来たお気に入りの魂だから今回は簡単に死んで欲しくないの、貴方が居た世界の神様が手に取ってしまったので少し漂白されてしまっていると思うけど記憶ってある?」
と、聞いてきた。
目を瞑って考えてみたが確かに記憶がなかった。
名前すら分からなかったが知識は色々と残ってる感じだったのでその旨を伝えてみた。
「やっぱりそうか~とりあえず名前が決まらないとステータスが決められないから何か適当に自分で付けて」
と軽く言ってきたので
「名前って自分で決めても良いものなのですか?」
と聞いてみたら
「かっこいい名前を自分で付けた方がテンション上がらない?」
と返されてしまった。
(うーんかっこいい名前か・・頭の中で知識の中にあるかっこいい名前を色々と思い浮かべてみた、織田信長とか武田信玄とかで良いかな)などと思っていると
イシリス様から
「私の世界はあなたが居た世界の中世ヨーロッパって感じだからそこのところヨロシク」
とツッコミを受けてしまった。
ヨーロッパ人の名前なんて思い浮かばねえよ。
などと思っていたら一人だけ知ってる名前が思い浮かんだ
「では、ミハエル・ヴィットマンでお願いします」と伝えると
「じゃそれでステータスを作るわね、僕が考えた最強の人間にするから期待してて!」
と、言って色々と作業を始めるイシリス様。
よく見るとかなり美人で露出が少ないドレス風のワンピースを着ているがおっぱいもかなりな物と見受けられた。
背中には白い翼も生えていてまるで天使の様だが実際にはもっと偉い女神様なのである。
(少々落ち着きが無い様に思えるが)
しばらくしたら
「よーし、我ながらいい感じに出来たと思う、何か希望はある?」
とドヤ顔で聞いてきた。
が、何も知らないので質問する事すら出来ない状況である。
「すみません、希望も何もそもそもステータスが何なのかも分かりませんのでその辺から教えて頂けませんか?」
とお願いしてみると
「そうだったわね、ゴメンゴメン、ちょっと待って、今私の世界の知識をインストールしたげる」
特に何かした感じは無かったが知識が自然に湧き上がってきた。
イシリス様が作った世界には魔法があり
努力が見える化出来るようにレベルがあり
スキルがあり更にスキルの下に技術があり
(武技と呼ばれるらしい)
スキルや武技にも習熟度でレベルが付く
レベルは1から始まり上限は無いが100を超えると超越者と呼ばれて極稀にしか現れないとの事だ。
スキルと武技はそれぞれ無印、+1、+2、A、S、SSとなるがSSになる者は殆ど居ないとの事だ。
また武技を自分で工夫して組み合わせて習熟すれば新たなスキルを発生させる事も可能なので異世界の知識を持っているユウイチ君には是非色々挑戦して欲しいと激励されてしまった。
と、言う事である程度状況が分かったので試しにお願いしてみる事にした
「では、成長が早くなるスキルとかあればお願いします」
「じゃ、成長率倍化と獲得経験値倍化を付けるわね」
あっさり付けてくれたのでお礼を述べると
「他には?私は与える女神イシリスだからもっとお願いして良いのよ?」
と催促されてしまったので
「地図とかあると便利だと思うのですが何かお願い出来ますか?」
「じゃグー〇ルマップっぽいのを付けてあげるね、他には?」
「では、変な動植物を食べたりしない様に詳細に鑑定する事は出来ますか?」
「じゃ、鑑定スキルをSで付けてあげるわね、他は?遠慮しなくていいのよ」
「こんなに色々と付けて貰って申し訳無いです、このぐらいで大丈夫です、ありがとうございました」
とお礼を言ったら
「うーん、これじゃすぐ死ぬよ!取り合えず怪我した時の為に光魔法のスキルと治癒、解毒の武技、それと神聖魔法と浄化の武技を付けてあげるわね」
「この世界の人間って医学的知識が乏しいせいなのか治療の魔法ばかりありがたがって浄化の魔法を全然有効に使っていないのよ、ユウイチ君ならきっと私が考えた万能魔法として本来の活用をしてくれると思うから有効に使ってね」
「あと魔法を覚えやすい様に魔力感知と魔力操作のスキルを付けておくね、魔法は鍛錬すれば全属性使える様にしてあるから頑張ってみて、鍛錬方法としては夜寝る前にでも体内にある魔力を感じ取って体の中をグルグル動かす鍛錬をすると魔力が上昇するからお勧めだよ」
「それと魔法はイメージが大切よ、攻撃魔法を発動した際に雪玉をギューッと握って握って中に石を入れて相手に力の限り投げつけるイメージをするだけで攻撃力が増す様な作りになっているし、自然現象の仕組みをある程度知ってるとイメージだけで魔法を発動させる事が出来る作りなので本来は長々と呪文の詠唱とかする必要ないのよ、魔法を教える際に実際に魔法を発動する所を見せて魔法のイメージを明確にするために詠唱させていたのがいつの間にか主流になってしまっただけなのでユウイチ君は色々知識があるからカッコ悪い詠唱はしない様に鍛錬してね。」
「それと戦いは先に見つけた方が有利になるから気配感知のスキルと気配察知と気配隠匿の武技も付けるね」
「他には~、食うに困らない様に知識を活かせる錬金術のスキルと、何か作る時の為に工作のスキル、色々持ち運びが便利な様に亜空間作成のスキルとアイテムボックスの武技、喉が渇いて困らない様に水魔法のスキルとクリエイトウォーターの武技、思いつくのはこんな物かな。」
「それと戦闘に関する知識って何かある?あればそれを元にすれば結構いい感じのスキルが付くけど何か無い?」
目を閉じて知識を探ってみると
「どうやら柔道と剣道あとは銃剣道の経験があるみたいです、柔道剣道は初段、銃剣道は4段だったみたいです」と答えてみた
「じゃ柔道は体術+1、剣道は剣術+1にするけど、銃剣道って何?」
「小銃の先に刃物を装着したイメージの木の棒でどつきあう武道でです、この世界だと短槍術って感じだと思います。」
「この世界って火薬が無いから銃って存在しないのよ、火薬を使う世界ってすぐ滅亡しそうだから敢えて火薬を作らずに魔法を発展させたのよね~でも短槍だと全然違っててせっかくの知識が活かせないから~うーん・・
じゃ、スキル銃剣術を作ってSSにしておくね!武技は突くなり切るなりすると勝手に付くから使ってみて、火薬は無いけど銃撃の武技も付けておくから弾は魔法で工夫してみて!」
「本当に色々とありがとうございます、ですが銃が存在しないなら銃剣術って使えないのではありませんか?」
(ちょっとそそっかしそうな女神様なので念のため確認してみた)
「あ!また失礼な事考えたでしょ!大丈夫よちゃんと考えてあるから心配無用、アイテムボックスにかっこいい小銃と銃剣をセットで入れて置くから現地に着いたら確認してみて、刀もおまけで入れて置くから期待しておいてね」
「じゃステータスって念じて確認してみて」
(ステータス)
と頭の中で念じてみると視界の中にHUDの様に各種パラメータが表示された
名前 ミハエル・ヴィットマン
性別 ♂
種族 ヒューマン
年齢 15歳
職種 癒術士
レベル 1
称号 無
HP 230
MP 256
体力 199
敏捷 225
知力 254
スキル 武技
銃剣術SS 銃撃SS
剣術+1 抜刀術
体術+1 柔術
亜空間作成 アイテムボックス+2
光魔法+2 治癒+2 解毒+2
神聖魔法+2 浄化+2
水魔法 クリエイトウォーター
錬金術 分離 融合 モデリング+1
工作術 鍛冶 木工
気配感知+2 気配察知A 気配隠匿+1
ワールドマップA
成長率倍化
獲得経験値倍化
鑑定S
魔力感知+1
魔力操作+1
イシリス様曰くレベル1のヒューマンでは普通は有り得ないパラメーターにしたとの
事。
女神様特権で合計数値の上限値を無視したとの事でかなり無理して頑張って作った自信作との事でドヤっていた。
入れものの見た目も自身の好みでかわゆい男の子にしたので
「きっと凄くモテるよ!」と満足気だ。
私としてはかっこいい漢が良かったのだがイシリス様に与えて頂いたので文句を言わずにありがたく貰っておく事にした。
ちなみに年齢の15歳は成人年齢じゃないと何かと不自由があるので成人年齢にしておいてくれたとの事だ。
「じゃ地上に降ろすけど心の準備はいい?他には聞いておきたい事は無い?」
「あ、そう言えばイシリス様は私の事をユウイチ君って呼んでいましたが元の名前は何だったのですか?差し支えなければ教えて下さい」
「名前は月野悠一さん年齢は56歳だったのよ、こっちでは長生き出来る様に15歳にしておいたから、今度は簡単に死なない様に一生懸命に頑張って生きてくださいね~、では行ってらっしゃい~」
「本当に色々と沢山頂いてありがとうございました、地上に下りてもイシリス様に感謝したい時は教会に行けば良いのですか?」
「お礼なんていいのよ~私は与える女神イシリス、世界で暮らす者に無条件に与えるのが仕事なの~」
「それに地上には私の教会は無いから、どうしてもと言うなら心の中で感謝の思いを念じてくれるだけで十分よ、世界で皆が一生懸命に生きていてくれるだけで私の存在意義が満たされるのだから感謝は要らないわ、じゃいってらっしゃい~何事も慎重にね~」
次の瞬間イシリス様が消えて白い闇に包まれた。
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