何度も繰り返されるこの案内が、読み進めるほど不気味になっていくのが好きです。最初はただの乗り過ごしに見えるのに、駅名も切符も、そもそも帰る場所さえ少しずつ曖昧になっていく。最後の言葉で、環状線そのものが別の意味に見えてきました。短いのに、読み終わったあともしばらく電車から降りられない感じが残ります。