1話ずつ、文字を食うように読ませていただきます。
自分にはない分野のお話でゾクゾクします!1話を何度も読み直して、満足したら2話目にと時間がかかりますが、自分にはない表現と文章で非常に魅力を感じました。
書けない分野のお話なので、たくさん勉強させていただきます。
最後書かれていた、おにぎりやお味噌汁の描写。あれが非常に響きました。疲れてるときのああいった食事、それを表現する言葉。なかなか難しくてダイレクトに読み手さんに伝えることが難しい場面だと思いますが、サクッと心に刺さる言葉で書かれていて読んでいて「すげぇ…」って言葉が漏れました。
これからのお話も、じっくりと読ませていただきます!
印象に残ったのは、第1話の「どうせ、いつでもロールバックできる差分だから」です。これが仕事の話ではなく自己認識になっている。自分は取り消せる一行だと思っている人間。ここが冒頭で一番好きなところで、同時にいちばん寂しくなりました。
しかも、そう扱われることを本人が便利だと思っているように読めます。取り消しは、もう一度やることではない。なかったことにすることです。そのあとに続く「ここで泣くのは、ただのリソースの無駄だ」も同じで、自分の涙まで計算資源として処理している。他人にそう扱われた結果なのか、自分の覚悟なのか。
それが読めるのは、地の文がすべてエンジニアの語彙でできているからだと思います。起動しっぱなしのプロセス、名前をヌルで塗りつぶす。一人称であることを説明ではなく文体そのもので示していて、こういう例をあまり見たことがありません。すっと入ります。
続きを楽しみにしています。