「あくまでも 我が身の足で のぼるもの」
この言葉に、私はとても惹かれました。
ひまわりをのぼっていく一匹の蟻。
その姿を思い浮かべれば、とても小さな夏の情景なのに、この一首から感じたものは、それだけではありませんでした。
自分の足で、一歩ずつ。
たとえ目指すものが遥か高く、今の自分からは届かないように見えたとしても、それでも歩みを止めず、少しずつ近づいていく。
そして、その先にある「日輪草」。
ひまわりでありながら、その言葉からは、さらに高いところで輝く太陽まで見えてくるようでした。
だからこそ、この一首に描かれた小さな蟻の姿が、いつしか何かを目指して歩いている人の姿にも重なって見えてきます。
――大きな一歩でなくてもいい。
――自分の足で進んだ一歩なら、昨日よりほんの少し、憧れへ近づいている。
つい時間に追われ、生き急ぐように毎日を過ごしてしまう私ですが、
夏のひまわりと一匹の蟻から、そんな静かな勇気をいただいた一首でした。