終わりにしようと思うまでに追い詰められた。でも、この語り手の不運はとびきりなようで、終わりに選んだ場所にはいつも、やはり追い詰められた“先客”がいる。そんな“先客”の悲しみの声を、受け止め、終わりから去らせ続ける。自分が傷ついているのに、この人はきっと、本当はとても優しくて強い人だから。そして、その終点の終点に……。悲しみの果てに希望の芽がふく、やさしい再生の物語。
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主人公が、他者の痛みに触れながら自分を見つめ直すお話です読後に優しい余韻が残ります