なんとも不謹慎な「ひとこと紹介」で恐縮ですが、僕が考え、そして著者様の描かれた世界観の交差する場面を考えると、この言葉がやはり個人的にしっくり来てしまいました。
「コロナ」……この、ノンフィクションな言葉のチョイスが、今作の魅力や恐ろしさ、そして切なさを十二分に表現していると思います。
もし今が終戦間際なら「原爆」かもしれない。お金の話で言うなら「バブル崩壊」なのかもしれない。
一人の人間が一生のうちに経験する事柄というのは、多いのか少ないのか分かりません。
ですが、それを積極的に取り入れることで、圧倒的リアリティがこの作品に宿ったのは紛れもない事実だと思います。
まあ、僕のような若輩者は、嫌なニュースからは目を逸らして、『現実という名の悪魔』から逃げまどうことしかできないかもしれませんが……。
これだけの内容を、一話に込められた著者様の技量には感服いたしております。
これもまた、一種の救いかもしれませんね。