誰もが醜いと蔑んだ傷を見て、彼だけがそこに少女の矜持と生き様を見つけ、「美しい」と言い切る。独自の美学を貫いた結果、それが彼女にとって救いになっている……という建前に優しさが隠されているのでは? と想像を禁じ得ません。非常に魅力的でした。気高く傷ついた少女と、胡散臭くも底知れない「悪い男」。二人のやり取りにはどこか芝居がかった華やかさがあり、まさに流麗なる文章によるロマンス。続きが楽しみです。