「お題で詠もう!カクヨム短歌賞」参加作品となります。
今回のお題は「向日葵」「窓」「お菓子」「目」であり、それぞれの短歌が詠まれております。
例えば現代短歌の多くは、リアリズムの中に脱力感や無力感を用いて、歌の構造に変化・効果を発揮させるシステムです。なんて難しい言い方ですが、平たく言えばその源流のひとつ島田修三先生の『「偉大なる暗闇」まぶしく先生はゼミ終へ「緑のたぬき」すする』とかです。
要は大学の講義で哲学的深淵を語る高名な先生も、ゼミ室にもどればカップ麺をすすっているというその背景が味わい深い素晴らしい一首です。
ですが、この源流から派生したフォロワーが時を隔てて行くと、必ず起こり得るのは「身内受け」になるという危険性です。短歌会などに参加して「システムを熟知した者同士」が詠み合えば、わかり過ぎるがゆえに跳躍の高さを見誤るという事は当然の帰結。
ゆえに攻略サイトを見ながら突破するRPG短歌みたいで、複雑化し過ぎて「ちょっと何いっているかわかんない」という短歌を生みます。それはそれで楽しいかとは思いますが、難易度を上げる事は決して「発展」ではなく、ましてや「感動」を遠ざけるだけかなぁと思ったりもします。※素人の個人的感想です。
さて、本作です。
筆者様の短歌を拝読させて頂き思いますのは、その「品格」にあります。
あっ、でもね、すごく難しい言葉を乱発しているとかではないんです。
僕が感じるのは心構えという点。
こちらに詠まれている短歌は、「格調」高かったり、「優し」かったり、「穏やか」だったり、「チープ」だったり、「素直」だったり、「寂し」かったり、その言葉がどれも真っ直ぐで心地よいです。
それは初めて短歌を読まれる人でも、たくさん短歌を知っている人でも、素直に感じられる世界を詠んでおられます。
それなのに高尚で知性的。
これって素敵だと思いませんか?
だから僕は「品格」を感じるんです。
最後におすすめの一首をご紹介
ないしょだよ
大きな飴玉 口の中
ただ、うなずいて
ひみつ溶かして
お勧め致します!
皆様、ぜひこちらの歌集をお楽しみ下さいませ( ;∀;)
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