消息を絶った父と兄を探すため、朔夜が向かったのは無人島――蓮石島。
かつて島民全員が忽然と姿を消したその島には、荒れ果てた屋敷と、過去に行われた奇妙な儀式の痕跡が残されていた。
誰もいないはずの屋敷に現れる少女たち。
残された日記。
青く光る指輪。
そして、少しずつ明らかになっていく島の過去。
新月から始まり、物語とともに月が満ちていく構成が印象的でした。
最初は恐ろしかった怪異たちの姿も、その過去を知るにつれて違って見えてくる。
王道の和風ホラーの怖さと、悲しい過去を紐解いていく物語が楽しめる作品でした。
そして満月を迎えた、その先には――。
最後まで読むと、夜明けの光が少し違って見える物語です。