頑張っても、頑張っても、上手くいかない。
そんな日々の中で、少しずつ疲れてしまった魔術師・レオナが、少し変わった魔術師・ウィリアムと過ごすファンタジーです。
【当たり前の日常の温かさ】
美味しいものを食べたり、自然の中で過ごしたり、誰かと他愛のない話をしたり。
どれも特別なことではないはずなのに、レオナの想いを追っていくと、そんな時間がとても温かく感じられました。
何気ない日常が丁寧に描かれていて、読んでいるこちらまで少し肩の力が抜けていきます。
【誰かが隣にいるということ】
悩んでいる人に、どんな言葉をかければいいのか。どこまで手を差し伸べればいいのか。
ウィリアムの寄り添い方を見ていると、誰かを支えるということについて、ふと考えさせられます。
二人の何気ないやり取りにも温かさがあって、読んでいて何度も心が和みました。
【心に残った名台詞】
――ああ。私の世界はまた色づき始めた。
ここまで追いかけてきたからこそ、この一言がとても温かく感じられました。ぜひ、この言葉に触れてみていただければと思います。
疲れた心にそっと寄り添ってくれるような、優しい物語に触れたい方へ、オススメの作品です。
イケオジおりますよ。絶対に彼はイケオジです。
理不尽な上司からのパワハラや周囲からの冷遇にも決して屈せず、内なる決意を燃やしているヒロインレオナ。
悔しさやプライドの心理描写がとても解像度が高く、応援したくなります。
彼女が元の地位をかけた職務の監査先で出会った、監査対象者でもあるハーフエルフのウィリアムは、魔力が少ないはずなのに……魔力の流れが綺麗すぎたり……井戸に頭を突っ込む奇行に走っていたり……と、タダ者ではない香りがぷんぷんします。ただの落ちこぼれでは無さそう。
凸凹コンビがどんな化学反応を起こすのかワクワクします!
完結までお供させていただきます~!