向日葵にまつわる肯定的なイメージを、
覆そうとする反骨心が、活き活きと詠まれています。
向日葵が放つ正義の匂いを、
アイロニカルに描きだしていて、
心に刺さるものがありました。
6首目。
その花が太陽背負って咲くほどに光を失う花は咲けない
私はその中でも、
こういう静かな詩情のある1首に痺れました。
向日葵に遮られて、
光の届かなくなった花目線の歌ですが、
作者ならではの角度が鋭くて、箴言めいて響きます。
厚みのある抒情性と繊細な感性が同居する、
向日葵という難しいモチーフを巧みに詠みきった、
読み応えのある短歌集になっています。
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