このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(370文字)
角煮って、手間暇がかかるんです。だからこそ、いざ作ってみると料理した人によって味や出来栄えが変わってくる。冒頭だけを見ると、角煮とロックって変わった組み合わせだなと思うかもしれませんがとんでもございません。角煮に泣かされますよ優しく、切なく、温かい。まさに家庭の角煮のようなお話でした。オススメです
父の得意料理だった豚の角煮。その味の向こうに、知らなかった父と母の青春や、友人たちとの時間が少しずつ見えてくるのが良かったです。ロック、恋、後悔、そして料理。いろいろな思い出がつながって、最後の「父の味」に戻ってくる。読み終わったあと、なんだか無性に角煮が食べたくなる、あたたかい物語です。
青春時代のピュアな気持ちをいつまでも。愛と音楽と料理がつくり出す心動かされる物語。