第四十六話:アインとエルダ
街へ向かって山道を歩いているとき、林の中でガサゴソと何かを探すアインさんとエルフの女の人を見かけた。
もしかして、ぼくたちと同じクエストかな?
「アイン、あと何本?」
「十五本だな」
「なかなか見つからないわね」
二人とも少しつかれている感じがする。
アリウムポルムを採ってるのかな?
根っこから引きぬいちゃってるのかもしれない。
ぼくと同じことを思ったのか、ノクスとリュウさんが顔を見合わせる。
「アイン、エルダ、もしかして八百屋のクエしてる?」
「ん? おお、
「アリウムポルムを二十本集めるクエなんだけど、なかなか見つからないのよね」
アインさんはリュウさんを知ってるみたいだ。
ツジシエンって、ダンジョンの入口で待ってて
エルフの女の人は、頭の上に出ている名前を見たら「エルダ」って書いてあった。
やっぱりアインさんたちも八百屋のオルスさんのクエで来てるんだね。
「クエ用に集めるだけなら、引っこ
「なんと、そんな裏技があったのか」
「ほら、そこにはえてきたやつで試してみて」
「やってみるわ」
リュウさんとアインさんとエルダさんが話していると、近くの木の根元にアリウムポルムがニョッキリ出てきた。
エルダさんが
引っこ抜かずに、ハサミで緑色の部分を切り取る。
「切ったら、十秒くらい待つと出てくるよ」
「……おお、出てきた」
「こんなに早く再生するなら、切る方が断然早いわね」
アインさんとエルダさんが、はえてきたアリウムポルムをじっと見つめて言う。
エルダさんはそのままそこにいてアリウムポルムを切り、アインさんは異空間倉庫からハサミを取り出して、別のアリウムポルムを切り始めた。
「じゃ、あとは二人で
「助かったわ」
「情報ありがとな」
アインさんとエルダさんは、アリウムポルム採りに集中し始める。
ぼくたちは二人を残して、山道を下っていった。
早く集める方法って、裏技だったのかな?
山を下りたぼくたちは、八百屋のオルスさんと肉屋のカローさんに、クエストアイテムを届けに行った。
二人ともクエストアイテムを受け取ると、すぐに
「推薦状クリア。次は、プロバティオ
「【カストルムの種】ってどんなアイテム?」
「家を建てるときに使うアイテムだよ。どんな風に使うかは、見てのお楽しみだ」
「そうだね、予備知識無しで見た方が楽しいよ」
次はダンジョンに行くらしい。
カストルムの種って、どんな風に使うんだろうね。
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