英雄たちの旅の影で、ひっそりと息づいていた「バルトロの手帳」裏社会の掟や酒の肴が雑に書き込まれているはずなのに、読み進めるほど人の体温が滲んでくる。豪快さとユーモア、そして仲間を見守る静かな優しさが一話ごとに顔を出し、本編の壮大な世界を別角度から照らしてくれる。王道ファンタジーの舞台裏にこんな“生活の匂い”があったのかと嬉しくなる、味わい深いクエストログ。