元騎士エリックが、娼館のゴミ捨て場で瀕死のエルフ・シリルを拾うところから始まる西洋風ファンタジーBL。
不純な動機から始まった関係ですが、互いに重い過去と傷を抱えた二人が、少しずつ、でも確実に心を通わせていく過程があまりにも可愛らしく、焦れったくて目が離せません。
一途さと無骨な優しさを持つエリックと、口を開けば罵詈雑言のツンデレ気質なシリル。二人とも男前でとっても素敵です!
また、女性キャラクターたちが生き生きと輝いている点も本作の大きな見どころ。特におかみさんがすっごくいい味を出しています。
童話を思わせるような筆致でありながら、急にめちゃくちゃ笑わせてくれたり感動させてくれたりと、本当にすごい作品です。ぜひ多くの方に本編を読んでみてほしいです!
ナツガタリBL応援になります!
こちらの作品は戦帰りの元騎士であるエリックがひょんなことから薄汚れた闇(ダーク)エルフのシリルを拾ったところから始まります。
まず「髭」この作品において髭はパワーワードのひとつです。
髭から何を連想しますか?ちょっとキスした時にじょりじょりして気持ち…あ、いや。シリルの心の声はさておき、非常にリアリティあふれる介抱から恋が始まります。
描写が丁寧でリアルなのでつい現実でもこうだよな。と考えさせられる部分があり、シリルが動けるようになるまでの過程は某有名なアニメの「XXXが立った!」と思えるくらい画面の前で感涙全開しておりました。
すべてを投げ捨ててシリルのために一途に行動するエリック。口が利けるようになったシリルから飛び出す言葉は全部罵り。
イイ。このツンデレ具合最高じゃないですか♡読めば読むほどこの二人の関係性にニヤニヤが止まりません。
ツンデレ・シリルはただのツンデレではなく、自分の信念に沿って行動しているので、非常に男前。なんて格好いいんだ。
そして不憫騎士のエリックはシリルを囲ったことで一度は周りから見捨てられたり死の淵に立たされそうになりますが、それでもシリルのために行動して自分を曲げません。
あとBL作品の中で珍しく女性キャラが生き生き輝いております。
色々なBL作品を拝読してきましたが、こちらの作品のように女性像が輝いている(おっかさん的な感じ)はなかなかありません。
大体当て馬かヘイトを貯めるかモブが多い中で、「おかみさん(私のいち推し」「猟師仲間のおくさんたち」の存在がシリアスでつらいターンも温めてくれました。
「マダム」と呼ばないとおかみさんに叱られるので、ここは騎士らしく、手の甲にそっとキスを落としてマダムとお呼び致します。
そして強烈な印象を残すシーンの数々。私は何度も腹筋崩壊するほど笑っております。
シリアスとコミカルな部分の塩梅がじつに美味しくて何度もニヤニヤさせていただきました。
ひげについてのくだりはラストまで追いかけると理解できますので、最後まで二人の関係性変化をぜひ本編で追いかけてください。素敵な物語をありがとうございます。