非常に美しいお話だと思いました。少ない文字数なのに、胸に込み上げてくるものがあり、心を動かされました。
本作では概要欄にある通り、夢を叶えてくれると噂の青年が出てきます。青年はかなり口が悪く、捲し立てるような言い方で客を追い返していました。
その青年の部屋に、一人の少女が現れました。青年が少女を優しく追い返そうとすると、少女は反抗して——といったお話です。
「夢」を使った特殊な設定と、考え抜かれた構成が非常にマッチしていて、読んでいて「綺麗だな」と思うお話でした。きちんと作品に向き合った熱を感じました。
個人的に一番美しいと思ったのは、少女の覚悟でした。刹那の時間で決断し、夢のための行動に移した彼女はキャラクターとして大変魅力的で、読者を物語の世界に引き込む力があると思います。
作者さまの技量が光る「夢」をテーマにした傑作短編小説です。とても面白く、おすすめの作品でした。
ぜひ、ぜひご一読ください!