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永遠に消えぬ香り

永遠に消えぬ香り

照見 繭子

おすすめレビュー

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★★★
★9
3人が評価しました
本文あり
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本文ありのおすすめレビュー

  • フミオ オーガスタ
    177件の
    レビューを投稿
    ★★★ Excellent!!!

    掬い取った時間が、香りになる

    草原の風を、夕陽を、彗星の尾を掬って、ひとつの瓶に入れる。形のない思い出に手を伸ばせるような描写が、とても美しい作品でした。

    草原、夕陽、星空と景色が移るたび、「彼」の違う表情が現れます。風景の色や温度までが香りになり、二人で過ごした長い時間を感じさせます。

    やがて瓶を海に放すとき、香りは消えるのではなく、語り手の中に残り、まだ知らない誰かの物語へ広がっていく。題名の「永遠」が静かに胸に届く一編でした。

    • 2026年9月27日 08:22