序章部分を読了しました。
霊が見える少女・紅音を主人公にした、和風の心霊ファンタジー。
まず印象に残ったのが、紅音の「見える力」の描き方です。
幼い頃は怖かったはずのものを、ある出来事をきっかけに「困っている霊を助けるための力なのかもしれない」と受け入れていく。その優しさが、単なる“霊が見える主人公”とは少し違った魅力になっていると感じました。
そして物語が進むにつれて、廃ビル、満月、暗い路地、そして人ならざる存在たちが登場し、一気に怪異の世界へ引き込まれていきます。
個人的には、風生と白風の登場がかなり好きです。
どこか飄々としている風生と、古風な口調で弟子を叱る白風。二人のやり取りには緊張感のある場面でも少しユーモラスな空気があり、怪異譚でありながら読みやすい雰囲気を作っています。
一方で、夜の道に現れる「良くないモノ」にはしっかりとした不気味さがあり、ほのぼのした空気との落差も面白い。
まだ4話までですが、紅音と風生、白風がこれからどんな怪異と関わっていくのか、そして「月妖風仙」というタイトルがどんな意味を持ってくるのか、とても気になります。
*怖さだけではなく、どこか優しさのある和風怪異譚。
この先もゆっくり追いかけてみたい作品です。