英雄は生まれながらの超人ではない――その前提をひっくり返すのが、最年少S級管理士の少年。伝説級の英雄を育成する機関・LCAで、彼が担当するのは“英雄候補の落ちこぼれ”。才能が眠ったままの若者を、戦い方だけでなく心の在り方まで整え、少しずつ「伝説」へ押し上げていく姿が爽快だ。やがて彼らが活躍する国は“聖域”と呼ばれるほどに変貌し、管理士の仕事がただの裏方ではなく、英雄の物語そのものを形作る重要な役割だと分かる。育成と成長のドラマが心地よい一作。