国家の陰謀と過酷な運命。これに敢然と立ち向かう少年少女を描いたダークなファンタジー。何でも非効率と切り捨てられる、SF的な管理社会が舞台です。そんな理不尽な世界で、自らの意志を武器に運命を切り拓いていく、ヒューマンドラマがとても魅力的です。AIや鬼人という異質な存在との交流、そして極限状態で交わされる不器用で温かな絆が胸を打ちます。とてもノイズの少ない、余計な飾りを排した自然な文体。一気に読めますよ。この後どんな未来が待っているのか、更新が待ちきれません!
閉ざされた島に隠された謎を追う、ダークファンタジーです。島の決まりを当たり前だと信じて育った衣永と時宗。けれど、身近な悲しみをきっかけに、「この社会は本当に正しいのか?」と疑い始めます。少しずつ見えてくる島の違和感や、謎めいた銀髪の少年の存在に、ミステリーを読むような面白さがあり、先が気になって読む手が止まりませんでした。重い世界観の中に、十代らしい淡い想いが静かに重なっているのも魅力です。二人がこれから何を知り、どんな真実へ辿り着くのか。続きがとても楽しみな作品です。