死んだ人間の魂をあの世へ送り届ける死神、山田。
けれど彼は、すぐに送り届けるのではなく、自分の休憩室へ招いて話を聞きます。
そこを訪れるのは、年齢も境遇も違うさまざまな人たち。
生きている間には言えなかったこと。
気づけなかった気持ち。
心の奥に残っていた後悔や想い。
少しとぼけた山田とのやり取りにはクスッとするところもありながら、語られる言葉のひとつひとつには、それぞれが歩いてきた人生が滲んでいます。
重いテーマを扱いながらも暗くなりすぎず、読み終わったあとに少し立ち止まって、自分のことまで考えたくなる作品です。