同僚に対する嫉妬心から徐々に狂っていく様に寒気がしました。ほぼ1行の端的な文章で書かれておりスマホでも見やすく、サクッと読めるサイコホラー小説でオススメです。
猿、蠍、禿鷹、蛇など、われらの悪徳の忌まわしき野獣園のなかに、叫喚き、吼えたけり、唸り、這い寄る怪物ども、その中になおも醜く、悪辣で、汚らわしき奴がいる!――シャルル・ボードレール『悪の華』「読者に」より悪行が重なり、その悪行すらも倦怠と無感覚へと変わるとき、人の心の内に「犬」が育ち、人に依らず物に執着する瞬間、人はどう成り果てるのか。それが気になる方は、ぜひこの端正なスリラーを開いてみてください。