本作な、(おそらく)オカルト系のチャンネルを運営しているのだろう動画投稿主がある村を訪れ、ホラーな体験をするお話です。
その村では、山の奥の祠で顔を映せば、その人の横顔だけが村に居残る。
……横顔?
出だしからだいぶ不気味な空気感がただよい、この時点でホラー好きはどんな恐怖が待っているのかとワクワクすることでしょう。
事実、古典的ながら正体のわからない何かにじわじわと追い詰められているような、いや、追い詰められているのかすらわからないような恐怖感を味わわせてくれます。
「映る」自分の顔の様子がおかしい。「映ったもの」の様子もおかしい。
主人公さんは動画投稿主としての責務でもあるのかすぐ逃げ出さず、それがいっそう読者を不安にさせる。逃げたほうがよいのでは?いや、もう手遅れなのか……?読者も主人公の恐怖が伝染して、焦燥感に駆られるのです。
結末もだいぶ絶望ものですが、最後の最後に作者様が置いていったひと言が、読者をゾワッとさせます。怖がりさんは読む媒体に要注意です。
良質なホラーです。未読の方はぜひ、スマホで読んでみてください。お勧めです。