元素の擬人化めいた少女たち。とても鮮やかな青春群像劇です。
反応しやすい者、安定している者、相手によって異なる顔を見せる者。化学的な特徴が単なるキャラクター設定にとどまらず、他人との距離の取り方や、恋心をうまく言葉にできない不器用さとして物語へ溶け込んでいます。
とりわけ面白いのは、同じ少女でも、誰と出会うかによって新しい一面が現れるところ。この辺りは、化学知識がある人ほど面白いと思います。
とはいえ、人と人との関係そのものを「化学反応」として描く構成が巧みで、元素に詳しくなくても、それぞれの結びつきに自然と惹き込まれます。