陽の射さない鬼の世界で
〝闇〟を祓う人の司祭──
その傍らには
彼を主と仰ぎ
ときに〝過保護なほど〟
守ろうとする二人の護衛がいる
血と憎悪から生まれる闇
そこに呑まれた者たちの凄惨さとは裏腹に
三人のやり取りには不思議な温度があり
その落差がとても心地よい⋯⋯
希少な〝日の力〟を巡る
教会同士の思惑や
主人公へ執着する大司教の存在が
静かに物語へ影を落としていく
そして
何より惹かれるのは──
守られる主人公が決して無力ではなく
それでも
誰かを救おうとしてしまう優しさだ
光を抱く者ほど
その背後には深い影がある
主従の穏やかな箱庭と
外から忍び寄る不穏──
その境界が
少しずつ軋んでいく感覚に
先を読まずには
きっといられなくなること間違い無しです