昭和の風景が残る田園地帯。
幼い頃の思い出が、俄に不穏なモノへと
転じる。その淡々とした変貌が実に自然で
思わずその時代にいる様な臨場感を齎す。
母屋の納戸には 何か が居て、扉を叩くと
返事が返って来る事があるという。
好奇心から試しに、叩いてみると…。
秀逸なのは、余りにも生々しい怪異に
物理で対抗を試みる辺り。
そして怪異の方も対策を考えて ───
いつしか地域の怪談となり、長い間の
語り草となる。しかも、回り回って
全く予期しない方向から 怪異 の消息を
知る。
只、静かに淡々と流れてゆく
これは怪談ではあるものの、事実なのだ。
怪異とは、まさにこういうものを言う。