能ある鷹は爪を隠すというが、
なるほどこういう隠し方があったかと思わず膝を叩きたくなる一作。
物語は、『異能』という、奇術・魔術めいたものが人間社会と同居している世界線。
普段そういう能力があるものは、人目を集めないようにひっそり生きるものだと考えはしたが……どうやらそうでもないらしく、異能同士が結託してYouTuberなどやったりしている。
結託したのは、水のありかがわかる……という、おいちょっと待て。人間の70%は水だぞ。人間の位置がわかるというのか!?(屁理屈)
のもいたり、三秒ほど空を飛べるのがいたり、爪が突然伸びるのが至りなど。
まあ異能は異能なのだろう。俺にはできないから。
そんな彼らのとある日常を切り取ったものなのであるが、
最後まで読めばわかるだろう。
彼らの真の能力が、実は無自覚に世界すら救っていたことが。
ご一読を。
大人気チャンネル「神頼みTV」に便乗して始まった「神憑りTV」。
けれど現実は厳しく、人気は低迷。
メンバー四人の異能も、どうにも微妙で役に立つんだか立たないんだか……。
そんな残念な四人が、チャンネル存続のために動画のネタを探して右往左往する異能コメディ。
とにかく四人の掛け合いが楽しいです。
本人たちはどう見てもツイていない。
むしろ毎回かなり残念な目に遭っている。
……なのに、タイトルは「ツイている」。
このズレはなんでしょう?
気づけば、残念すぎる神憑りTVの四人にもすっかり愛着が湧いていました。
短編なので気軽に読み始められるのも嬉しいところ。
さあ、あなたも神憑りTVの貴重な視聴者のひとりに(≧▽≦)
志草さんのコメディには、よくおバカな男子が複数出て来る。ご本人が意識しているのかどうかは分からないが、たいていが男子だ。
若い男子は大抵おバカと作者が考えているからか、それは私にもわからない。
ただ、私も含めて、小学校高学年〜中学生の男子ははっきり言ってバカだと感じている女子は多い!
おっと、今、カクヨムの男性ユーザーの反感を買ってしまったか?わぁ、どんどんフォロワーが減って行くぅぅ!せっかく巨乳シリーズでかき集めた男性ユーザー様方がぁぁ〜!
話を元に戻そう。この作品に出て来るおバカな男子たちは、中高生ではなくもう少し大人だ。
そしておバカなのにとても運がいい!
さまざまな場面で、えっ、そんなことで?と言う強運の持ち主がたまたま四人集まったというわけだ。その仕掛けが志草さんならではのズッコケそうな展開なのだ。
どんなストーリーなのか、どんなにおバカな展開で運良く助かるのかは、読んでみて実感してください。
志草ワールド全開のおバカ男子の物語、是非堪能してください!
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勘違い系主人公というのがある。
「あれ? オレまた何かやっちゃいました?」
が決まり文句の鼻につくやつらだ。
こいつらは薄々、いや、はっきりと気付いている。
自分がやっていることに。そうでなければこんなセリフは出てこない。
しかし、本作の主人公たちはそれらとは異なる。
一線を画す,似て非なるもの。
いわば
「気付いていない系主人公」である。
彼らは自分たちが何をしたかに全く気付いていない。
何が起こったのかを正しく理解していない。
彼らは何かをした。何かを起こした。何かを変えた。
三人寄れば文殊の知恵というが、彼らは四人いても気付けない。
それゆえに彼らについた視点では物語を把握できない。
別の視点で裏側を覗かなければならい。
いつだってポンコツの裏には奇跡が潜んでいるのだから。
カクヨムシェアワールド「神格鑑定局」の世界設定に基づいて描かれたコメディ作品です。
「表」「裏」の二部構成になっており、両方読むことで真実を知ることができます。
「神格鑑定局」、字面だけでもカッコイイ。ここからどうやったらこんな愉快な作品が生まれるのか。
作者様の十八番、コメディ。既存の設定の上でも自由に如何なくその文才を発揮されております。
個人的にはネーミングセンスが抜群だと思います。名前だけで笑える作品です。
コメディだけではありません。「表」「裏」があると明示されるこのによって、「この話にはどんな裏があるのか」と謎解きのような面白さもあります。
是非本作で笑って、お気に入りの名前を見つけてみてください。
カクヨムシェアワールド神格鑑定局の小説群で、ある意味ぶっちぎりのナンバーワン小説です。シリアスなお話が多い中、とぼけた異能の持ち主四人の動画配信者が主人公の滑稽話。
まず「表」では死ぬほどすっとぼけた珍道中が展開されます。ボケのキレが半端なく、ここでまず大爆笑。ところが次に「裏」に行くと、表のボケには全部裏があって、タイトル通り主人公の四人は死ぬほどツイていたことが明らかに! この驚愕の構造に唖然としますが、その上さらに「裏」もまためちゃめちゃ笑えます。一粒で三度美味しく、しかもシェアワールドの世界観も崩さない徹底ぶり。作者様の力量にただただ舌を巻く一作でした。とにかくおすすめ! 是非読んで!
表ではコメディ、裏では異能存在のドラマ――この二重構造が本作の最大の魅力です📚💫
動画チャンネル「神憑りTV」を運営する竜人・虎闘理・朱雀・亀吉の4人は、異能を持っているのにまったく役に立たない “残念な面々” です 😥
水の気配がわかるだけ、爪が伸びるだけ、3秒しか飛べない、背中が硬くなるだけ――そんなポンコツ異能が笑いを誘います 😂
前半では、彼らの不運続きのコメディがテンポよく描かれ、喫茶店での騒動や悩身山での熊遭遇など、ツイていないのにどこか憎めない日常が続きます 🐻💨
しかし後半になると、物語は一気に “裏側” へ――
吸血小人ナナシイ、式神を操る店主・祥保、そして悩身山の妖怪ナヤミミ様。
彼ら異能存在の視点から見ると、神憑りTVの4人は「偶然」ではなく、むしろ “奇跡的に守られている” ことが明らかになります 🩸✨
最終話では、コメディの裏で神や妖怪が動いていた構造が一気につながり、読後に爽快な余韻が残ります ⚡🌙
ツイていないようでツイている――
そんな絶妙なバランスで描かれる異能コメディは、全話を通して、笑いと驚きが交互に押し寄せる楽しい連作でした 🌈🌼
コミカルな楽しさと、意外性のある展開の連続に、とてつもない充実感を味わえました。
「神格鑑定士」。神や妖怪などが入り乱れて存在し、それらを正しく鑑定して分類することが制度化されている世界。
本作の主人公たちは、そんな世界で花形となっている「鑑定士」のエリート的な存在で……のような花形ではなく、色々と「ユルユル」な奴らです。
人気ユーチューバーにそっくりな名前を使ってなんか知名度を稼ごうとしている四人。
四人はそれぞれ異能を持ってはいるが、「爪が長く伸びる」とか「背中がなんか硬くなる」とか、「それ、どこで使い道あるんだよ!」というような内容ばかり。
そんな四人が動画のネタ探しであちこちを巡るのだけれど、そこで「とある出来事」が起こることに。
本編は「表」と「裏」の二部構成となっていて、タイトルの「ヤツらは今日もついている」の言葉の意味が裏で解き明かされるという構成がまた面白い。
表から裏へとシフトする中で、作品の中に盛り込まれたアイデアの豊富さが一挙に引き出され、「神格鑑定局」の世界観の持つ楽しさをこれでもかと味わわせてくれます
異能を持つ存在のバリエーション。それらの織り成すちょっととぼけたドラマの数々。そして絡み合う表と裏のロジック。
オモチャ箱の中を覗いているような充実感と、それらが思わぬ形で組み合わさる構成に、ひたすら心を満たされること間違いなしです。
読者をたっぷりおもてなししてくれる作品、とにかくニヤリとさせられっぱなしでした。
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