「察してほしかった」
誰もが抱え得る感情をここまで痛烈な自己分析へ昇華させたこの作品には本当に驚かされました。
相手を責めるのではなく、言葉にしなかったのは自分だったと自らの弱さや傲慢さを最後まで見つめ続ける主人公の姿が胸に迫ってきます。
いや、主人公のことが心配になってしまう位に。人と人とのすれ違い、伝えなかった言葉の重みを静かに問いかける姿が非常に印象的な作品だと思います。
終盤の独白は圧巻で、「彼を殺したのは私同然」という一文に至るまで積み重ねられた後悔と罪悪感が本当に、響きました。私の心に。
文体は硬質で文学的です。
カクヨム甲子園向きではないと思います。
ただ、それが主人公の閉塞感や孤独と見事に響き合っています。
高校生とは思えないほど内省が深いです。
既に成人しているにもかかわらず、考えの浅い自分が何かを書くのが恥ずかしくなってしまう位。
今日はもう他のものは読めないなぁ。
高校生すごいなぁ。
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