若さに溢れたまっすぐな物語です。いわゆる美文みたいな文章表現に優れた物語ではないのですが、そのぶん読み易くまっすぐ伝わってきます。私は現地足を運んだことがないので陸上競技場の空気感が新鮮で楽しめました。このまっすぐさのまま、表現についても磨きがかかればもっと輝く物語になると感じました。おすすめです。
中学、高校と、記録が伸び悩みながらも長距離走を続ける主人公。めちゃくちゃキツイ。めちゃくちゃ辛い。なんでそんな競技やってるのか、もう、わかんない。この作品は、そんな主人公が、一つのレースを通して、それでも長距離走を続ける理由を見つける物語です。レース前の緊張と、走り出してからの緊迫感が臨場感たっぷりにつづられ、自分も主人公と一緒に走っているような感覚になりました。競技のシビアさと爽やかさを一緒に味わえる、とてもすてきな作品です。
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