主人公は、生前ずっと「自分を誰かのために割いて」生きてきた男。その彼が「増えるほど弱くなる魔物」に転生するという設定が見事に噛み合っています。分身を生み出すたびに失われるものがあるからこそ、一体一体に重みが生まれる。単なるチート能力では終わらない、「自分とは何か」を問いかける群像ファンタジーとして、この先がとても楽しみになる作品です。