本作は、「帝国」との戦争により竜が絶滅した世界を舞台にしたダークファンタジーです。
主人公は戦争で全てを失い、田舎町で投げやりに暮らす中年男のガレス。本作はイケメンのコンテスト参加作品ということで、このガレスさんがイケオジ担当です。
投げやりなイケオジ、ガレスのもとに少女リリアが現れる。王女と自称する彼女は、竜守りなる存在を探していると言う。
死に憧れているかのような発言をするリリアに、死にかけの犬を世話したりと死を拾うガレス。彼らが何者なのか明らかにしない状態で話は進行します。
砂山羊や水涸れ虫のような架空の生物が登場したり、竜に作者様独自の定義を施したりと、とても綿密に世界観が練られています。ですが、読者はくどくど説明されている感じもなく、自然とその幻想的な世界の中で世界を見聞きできる。
あと素直に、リリアが可愛い。「〜じゃ!」という口調が刺さる人にはとにかく刺さります。
彼らはいったい何者なのか。
リリアさんはなぜ、竜守りを探していたのか。
コンテスト参加用ということで全ての謎を開示する、までは行かずこれから旅が始まるスタート!というところで区切られてしまったのが、お勧めです。
未読の方はぜひ、この綿密で幻想的な世界に生きる、謎多き男女の物語を追ってみてください。